実録!看護師日記  看護師経験5年Mさんの転職活動日記&お仕事日記
          

学生の頃の看護実習《慢性期(内科)実習》

慢性期の実習というと内科。
内科も色んな臓器がわるわけで、外科の実習と同様
配属された病棟によって受け持つ患者さんの疾患は随分と
違っていて・・・・


実習先はグループ全員が大学病院だったはず。
でも、慢性期と言えどもターミナル(終末期)の患者さんのいる
内科の病棟も実習先になっていて
私はそこへ実習に行くことに。
そして受け持った患者さんも余命の長くはない方でした。


今回の実習は先生が受け持ちを割り振ってくれて
自分で担当を選ぶ感じではなかったから
初日に受け持ちが決まったら、病棟の師長さん、教官とともに
まずは患者さんのところへ挨拶に行き・・・
(どの実習のときも最初の挨拶は先生とともにね)


そして、あとはまたいつもの情報収集から開始。


内科の患者さんも入退院を繰り返していることが多いから
経過が長い。
その経過をいかにポイントをしぼって情報収集するかに尽きるかな。


そして入退院を繰り返していると、前回入院のカルテも
今置かれているカルテの中に一緒に入れられていたりするか、
あまりに多いと別冊にして詰所内に置かれているかの状態で
何冊も前回入院のカルテがあると気が遠くなる。。。


でも、基本的には今回入院時の最初に入院受けするナースの
アナムネで入院までの経過が要約されているので
その情報が一番まとまっていて使いやすいのです。


情報をまとめられるかどうかは、もはや国語力の問題?!


カルテからだけでなく、患者さんと話をしながら情報を
取ることの方がどちらかというと大事で
それを記録に反映できているかということも
記録の書き方にはポイントにはなると思うんだけどね。


とりあえず、身体の状態的には結構しんどい方だったと思うけど
とってもいい方で実習生を受け持ちさせやすかったのかなと
思ってしまうほどの患者さん。


慢性期の実習は実習4クール目ぐらいだったから
だいぶ実習そのものにも慣れてきた時期だったし
記録を書くのにもすっかり慣れてきて
看護計画の立案をするまでが少し早くなったような。


問題の実習はというと、外科のように展開は早くないのが内科。


毎日それほど検査が多くわるわけでもないし
経過観察という感じの状態が続き・・・


ほぼ寝たきりに近い状態の方だったので
負担がかからない程度に清潔ケアの計画をたてて
その日の担当のナースと一緒にケアに入らせてもらったり
検査があれば車いすで護送したり。
あとは、様子を見てお話をする、そして時々
詰所の中で記録を書く。


実習に慣れたのもあったし、接しやすい患者さんだったというのもあって
よくベッドサイドでお話をしていたようにも思うけど・・・。


実習に通っている間に段々と状態が悪化していくのが分かって
ターミナルの患者さんの看護についても講義で学んだことを振り返って
変化する様子に対応した看護計画になるように
計画が増えていったりして、ちょっと看護展開してるなあと
自分なりにも実感できるような実習になりつつありました。


慢性期の実習でも、精神科と同様にプロセスレコードが記録の中にありました。


内科だと患者さんとじっくり関わることができるから
プロレコを起こす場面を作りやすいのは確か。


どこの場面を書こうと考えることもなく
いつになく深く話をした日があって
迷いなくその場面をプロレコに起こしました。


身体の状態がどんどん悪化していく中で
患者さん自身が抱えている思いを実習生の私に
精一杯話して下さったのです。


患者さんの本音を引き出すことって
短期間の実習ではなかなかできないのが実際。
自分もまだ学生の身分だし、あまり深くつっこめないというか
どこまで入り込んでいいのか分からない部分もあるし・・・


その日、なぜ私にこんな話をしてくださったのか
このプロレコを起こすことで自分自身も振り返りたくて・・・


患者さんの家族への思い


特にお嫁さんへの思い(すごく感謝しているという気持ち)
今後の自分の身体がどうなっていくのかということ
もう死について自分の中で受け止めができつつあるということ
・・・・


他にもまだまだたくさん、長く生きてきた人生を振り返って
思うことなども・・・


私はただただ聞いていた身だけど・・・・


でも、話ながらやっぱり泣けてきて


(看護師が患者さんの前で泣くことってNGだよね・・・)


実習中にも関わらず、話をし終わった後に
詰所に戻っても泣けてしまったのです。


そして家に帰ってプロレコを書きながらまた泣けて・・・。


患者さんの思いの深さを自分が受け止めきれていないことへの
不甲斐なさと、死と向き合うということの重さ。


学生の自分には重圧に感じたのかもしれない・・・。


このプロレコのことはもちろん教官が見るので
実習中のカンファレンスで取り上げてほしいと言われ。。。


内科の教官は某科の教官のような怖さはないので
すんなり教官の提案を受け入れました。


カンファレンスで自分のプロレコが使われたのは初めてで
病棟の師長さん、教育担当の主任さんも同席されて
このプロレコに目を通されました。


患者さんの思いを聞いて自分ならどういう受け答えをしたか、
またどう感じたりどう考えるかなど
グループのメンバーから意見をもらいました。


別に叱られたりするわけでもなく、この場を思いだして
また泣けて・・・


そして師長さんから、この話を引き出せたこと
なかなかできることじゃないと言ってもらえました。
とてもいい経験ができたねと。


その言葉に少し自分自身への自信がもてたような気がしました。
でも、ターミナルの患者さんとの関わりの難しさも感じ・・・


患者さんを看取るということを経験できる貴重な実習になりました。


余談ですが・・・
この内科の実習中、私の学生時代を過ごした町は50年ぶりの
記録的な大雪に見舞われて・・・


実習に通うのも大変なくらい・・・
大雪が降った翌日は、実習開始の時間に行くのが必至で
幸い大学病院だったから歩いて行けたものの
遠くの実習先へ車や交通機関で行かないといけなかったら
おそらく行けていない事態・・・。


実習に行ってた病棟の看護師さんの中にも
雪がひどすぎて勤務開始に間に合わず遅刻してきた方もいたぐらい。


冬場の通勤の大変さも知る貴重な経験をしました。。。


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